テキストと画像のSEO対策
制作したWebサイトに選定したキーワードを適切に反映する作業は、SEO対策において非常に重要な作業となります。こちらではその中の『コンテンツ』へのキーワード反映方法を中心にWebコンテンツへのSEO対策を解説します。
選定したキーワードのWebサイトへの反映作業は、主に『サイト名とページタイトル』『meta要素』『見出し要素』『コンテンツ』の4つに分類できることは『SEO対策の基本』で解説した通りですが、こちらでは、その中の『コンテンツ』へのキーワードの反映作業をご紹介します。
SEOで対策すべき項目は様々ですが、やはりWebサイトはコンテンツあってのものなので、こちらでコンテンツにおけるSEO対策をしっかりと理解し、実行できるようにしましょう。
SEO対策におけるテキストと画像の効果
これまではタイトル[title要素]やmeta要素、見出し要素などピンポイントで行えるSEO対策について解説をしてきましたが、今回はWebサイトのコンテンツそのもの、対象となるWebページ自体に行うSEO対策についての解説です。
これまでの要素も大切ではありますが、Webサイトはコンテンツあってのものなのでコンテンツに対するSEO対策をどうするかがSEO対策の効果にも大きな影響を与えますし、また適切な集客を実現しコンバージョン率を向上させることにも繋がり、結果目的の効果を発揮する近道ともなります。
では具体的な解説ですが、まずコンテンツにおけるSEO対策の基本中の基本となるテキストと画像のどちらがSEO対策において効果的かということから解説しましょう。
このことはクライアントの方からはもちろん、セミナーなどでもよく質問されますし、また同業のWebデザイナーの方からも頻繁に聞かれます。結論から申し上げますと、圧倒的にテキストの方がSEO効果は大きいです。
SEO対策
右の文字を見て下さい。『SEO対策』という文字が上下に並んでいますが、上が画像データ、下がテキストデータになります。
この文字はどちらもフォントもフォントサイズも、そして色も一緒にしてありますが、下のテキストデータはカーブのところがギザギザしていたりして、上の画像データの方がきれいに見えると思います。この2つの文字は同じフォントなのでそこまで差がないですが、ブラウザで表示できるフォントにはかなり制限があることもあり、多くのWebデザイナーの方が見栄えの観点から、文字データに出来るだけ画像を使いたがります。ですから前述のような質問をよく受けるのです。みなさん、出来れば画像データのテキストでもSEO効果が低下しなければいいなと願っているのです。
しかし現状でいうと、効果は大きく異なるといって良いでしょう。
その理由は2つあります。まず1つ目はまだGoogleなどの検索エンジンの技術的問題です。Gooleの提供しているイメージ検索をご利用いただくとわかると思いますが、単純な画像の判別能力はかなり上がってきていますが、まだまだ検索エンジンの画像判別能力は高くありません。
つまり、まだ現時点では検索エンジンは複雑な背景に載っているテキスト画像やデザインされた文字などの判別を誤ってしまう可能性があるのです。ですから間違いなく把握できるテキストベースの文字データの評価を把握しきれない画像ベースの文字データの評価より高くしていると推定できるのです。
理由の2つ目ですが、画像データにはalt属性でその画像の説明を付けられます。これはテキストベースのデータなので、結局画像にalt属性を記述すればテキストベースの文字データと変わらないではないかと期待される方が多いのですが、これもまた前述の理由であまり期待できません。
つまり検索エンジンが表示されている画像の内容を正確に把握できていないので、それにつけられたブラウザでは表示されないalt属性をそのまま信じてテキストベースのデータと同等に評価することは考えにくいです。また、検索エンジンが正確に把握できないことにつけ込み、一時このalt属性を利用したスパム行為が横行したこともあり、やはりテキストベースのデータよりalt属性のデータの評価は低いと考えるのが妥当でしょう。
同様に、美しい風景の写真が1枚掲載されたWebページより、その美しい風景についてテキストで記述されたWebページの方が評価が高くなるのは想像に難くないでしょう。
つまり、Webサイトを制作する際に見栄えの観点から画像を多用する方、特にデザイン系出身の業者が多いですが、テキストベースのデータで対応できるところは出来るだけテキストデータを持ちいる方がSEO対策の観点からは良いと言えるでしょう。
テキストによるSEO対策
画像よりテキストベースのデータの方がSEO対策の効果が大きいことを理解していただいたところで、次は具体的なコンテンツにおけるSEO対策の方法を解説します。
HTMLの属性の書き方などは別の機会に触れますので、今回はより全体的なキーワード反映時の注意点を見ていきましょう。
- キーワードそのものを利用
- 重要キーワードは複数回利用
- 指示語ではなく具体的な語句を利用
まずキーワードそのものを利用ということについてですが、テキスト情報としてキーワードを記述する際に、『SEO対策』と記述するか『SEOの対策』と記述するかで内容は全く同じでも効果が変わってきます。ですからコンテンツの中では、必ず選定したキーワードそのものを使うようにしましょう(キーワードの選定方法については『キーワードの選定』をご確認ください)。
次は重要キーワードは複数回利用するということと指示語ではなく具体的な語句を利用するということについて触れます。
検索エンジンがそのWebサイトのコンテンツを判断する基準は、これまで解説してきたtitle要素やmeta要素、見出し要素、そして外部リンクなども含め様々ありますが、やはり最終的には対象Webページのコンテンツ内にあるテキスト要素から総合的に判断します。
この『総合的に判断する』時に検索エンジンが見るのは、各語句の出現頻度です。より多く出てくる語句こそ、そのコンテンツのテーマではないかと考えるのは理にかなっていますよね。
ですから、SEO対策をするときはキーワードを明記し、より重要なキーワードはより多く記述することで、検索エンジンに対して何をテーマとしたWebページ、Webサイトなのかをしっかりとアピールしなければなりません。つまり、『この』や『その』などのような指示語ではなくしっかりとキーワードを明記し、またより重要なキーワードは1度だけでなく複数回明記する必要があるのです。
但し1点注意点があります。それは過ぎたるは及ばざるが如しと言うように、やり過ぎは良くないということです。
しっかりとコンテンツを作ったことがある方ならわかると思いますが、どんなにそのコンテンツの主題となる語句でも、しっかりと意味の通る文章の中では1割も2割も出現することはあり得ません。ですから、どんなに重要なキーワードでも出現率の上限は5%ぐらいになるようにしておきましょう。あまり出現率が高いとスパムサイトと判定されてしまう可能性があります。
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